2010年07月13日
中国でアウトソーシングが急成長 09年 52%増 100億ドル
【カテゴリー】:海外
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中国のアウトソーシングサービス業が急成長している。09年の国際アウトソーシングサービスの契約実行額が前年比52%増となった。100億ドルを超える金額で、8000社余の企業が、雇用を70万人(うち大学卒が50万人)も増やしている。

これは6月に開催された中国国際アウトソーシングサービス取引博で商務省幹部が明らかにしたもので、今年1-5月には1,105社、従業員が18万2000人増えたとしている。国内契約実行額は55億ドル、前年同期比39%増。

同国では多くの多国籍企業と金融機関が金融危機の影響で、コストを下げるため業務を他国・地域に外部委託する傾向が強まっており、中国のアウトソーシング産業にチャンスを与えているとしている。また、発展途上国が国際競争に参加して、近代化を進めるなかで、活かされている。中国の産業構造調整、経済発展パターンの転換、学生の就職促進などの上でもプラスをもたらしているという。

世界のオフショア・アウトソーシングは、2020年には1.65兆ドル—1.8兆ドルに達するという見方もあり、今後の成長が期待されている。