タフマー第2プラント

三井化学は13日、シンガポールに高機能エラストマー「タフマー」年産10万トンの第2プラントが完成、竣工した。式典にはシンガポール通商産業省のリム・フン・キャン大臣、経済開発庁のレオ・イップ長官らの政府高官も出席し、晴れの竣工を祝った。

プラントは100％子会社のミツイ・エラストマーズ・シンガポール社(MELS)が、ジュロン工業地区にある工場内に最新のポリマー設計、重合触媒、生産技術を投入し、総投資額190億円で完成したもので、生産能力は第1プラントと合わせて年産20万トンと世界最大規模になった。

「タフマー」は、ポリプロピレンやポリエチレンなど熱可塑性樹脂にブレンドすることで耐衝撃性やヒートシール性などの性能を飛躍的に高める。このため自動車、産業材、包装材などの分野で需要が伸びており、三井化学では機能性材料分野におけるコア事業の中核に位置づけている。

三井化学の「タフマー」生産能力は、市原工場（千葉県）と合わせると年産25万トンとなる。同社はこの“アジア最大シェア”の強みを活かして欧米市場への展開など、今後さらに事業の拡大を図っていく方針である。

【MELSの概要】
(1)社 名 :MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE LTD
(2)設 立 :2001年2月26日
(3)資 本 金 :96.3百万US$(三井化学100%出資)
(4)所 在 地 :3 HarbourFront Place #10-01 HarbourFront Tower2Singapore 099254
(5)社 長 :中嶋 靖
(6)事業内容 :高機能エラストマー「タフマーR」を中心としたエラストマー製品の製造・販売


ニュースリリース参照
○シンガポール タフマー第２プラント竣工式開催の件
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1279002014.pdf

○Mitsui Chemicals Announces Ceremony to Mark Official Opening・・・
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1279002014.pdf

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