2010年07月13日
唐山市が「エコパーク」開発計画、日本企業誘致へ
【カテゴリー】:海外
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河北省と唐山市政府は12日、東京で「中日唐山曹妃でん(句の口が田)エコ工業パーク」を造成、日本企業の積極的な参加を希望する」(楊崇勇・河北省副省長)と呼びかけた。

同パークは中国の第11次5カ年計画の国家プロジェクトである曹妃でん工業区(総面積2,143平方キロ)に建設されるもので、渤海湾に面する西側(天津市側)に面積40平方キロ(第1期)を完成、約6キロの長い岸壁も設置されている。

また、同工業区の北側には渤海湾に面した74平方キロの用地に「エコシテイ」(エコ工業パークから3・6キロ、12年末までに完成)が建設されている。32棟の住宅、ホテル、展示センターなどの建設が予定され、20年までに人口80万人の都市構築を目指す。

同エコ工業パークとしてはエネルギーの省力化、有効利用を進める産業、環境保護関連産業、資源の有効利用産業やオプトエレクトロニクス、ロボット、デジタル設計技術などのハイテク産業、新材料産業、情報技術産業などを求めている。

政府は新幹線による唐山、北京、天津の一体化を進め、北京—天津線(30分)はすでに営業中である。天津—唐山線(1時間)は基礎工事が完成。北京—唐山線(30分)は09年9月に工事を開始した。空港も北京、天津に続き唐山(国内線)がこのほど完成した。

エコ工業パークの基本計画は、まず,大埠頭・物流区(水深30メートル)でこれまでに鉄鉱石年1億トン以上、LNG1,500トン、鋼材700万トン、原油7,000万トン、石炭2億トン、コンテナ150万TEU,一般貨物1,000万トンを扱う。専用埠頭(最大30万トン)は160か所以上。

そして首都鉄鋼、河北鉄鋼の新会社による年3,000万ト(第1期970万トン)の大鉄鋼生産計画や大化工計画(年2,000万トンの石油精製、250万トンの石油化学センター)。460万キロワット(うち60万キロワットは09年に完成)の大発電計画。  

さらに同エコ工業パークを含む大工業区(面積30万平方キロ)を予定している。市としてはエネルギーと資源を有効利用するのが狙いだ。唐山市は石炭と石灰石の産出が豊富で、鉄鋼、機関車、セメント、陶磁器や食品などの産業が発展してきた。

唐山市(人口730万人)の09年のGDPは3,781億元、1人当たり7,427ドル。2000年の3.38倍に成長した。
鉄鉱石埋蔵量57万トン、金79トン、石炭62億トン、石油(07年に埋蔵量20億トンの大型油田を発見)、天然ガス1、000立方メートル、銀、銅、アルミなどの金属鉱石、石灰石、石英などの鉱石など天然資源が豊富。水資源は32億立方。

とくにアジア最大の塩田をもつ。このため石炭化学、海洋化学などが発達、今後もこうした産業の成長を図る方針。
市では9月15日から17日の日程で視察団員を募集している。
問い合わせは唐山市日本事務所(TEL:06-6344-3255)、国貿促(TEL:03-6740-8261)