2010年07月14日 | |
太陽誘電、業界最小クラスの積層デュアルローパスフィルタを商品化 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:太陽誘電 |
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太陽誘電(本社:東京都台東区、神崎芳郎社長)は14日、業界最小レベルとなる1608サイズで薄さ0.45ミリの高周波積層デュアルローパスフィルタ(注1)「FI168D087018」を商品化したと発表した。 世界各国で使用されている携帯電話は、広範な利用可能範囲を確保するため、複数の周波数帯(注2)を使用できるマルチバンド端末が大半を占めている。こうした携帯電話には、それぞれ周波数帯ごとにローパスフィルタを使用する必要があった。 また、「スマートフォン」のような高機能携帯電話には、広範な利用可能範囲のほか、高速なデータ転送を実現するために複数の無線通信方式(注3)に対応し、一方ではサイズの小型化も求められている。 同社は、一つの部品で2つの異なる周波数帯のローパスフィルタとして機能する同商品を開発した。部品点数や実装面積を削減して小型化ニーズに応えた。サイズは1.6x0.8x0.45ミリ。 2010年7月から玉村工場(群馬県佐波郡玉村町)で量産開始する。月産500万個体制。サンプル価格は50円。 【用語の解説】 (注1)高周波積層デュアルローパスフィルタ 高周波積層ローパスフィルタとは、積層構造によって成形された高周波フィルタのうち、高調波成分を取り除くもの。デュアルフィルタタイプはひとつのチップに対応周波数帯が異なる2つのフィルタを内蔵している。 (注2)周波数帯 無線通信方式で定められた電波の周波数の範囲。無線通信では混線を避けるため、方式ごとに使用する電波の周波数の範囲が複数定められており、国や地域によって個別に振り分けられている。 (注3)無線通信方式 携帯電話の無線通信方式にはGSMやW-CDMAなどの方式があり、国や地域によって通信方式や対応周波数が異なる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1279079592.pdf |