2010年07月15日 |
日本ポリプロ、鹿島と五井工場の2プラント停止 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日本ポリプロ |
日本ポリプロ(本社:東京都港区、阿部正浩社長)は15日、国内需要の大幅な落ち込みに対応し、コスト競争力を強化するため、鹿島工場(三菱化学)の年産9万トンと、五井工場(チッソ石油化学)の7万9,000トン、計16万9,000トンのポリプロプラントをそれぞれ2011年5月と6月に停止すると発表した。 同社は国内ではプライムポリマーに次ぐ大手ポリプロメーカーで現在5工場に計年産124万4,000トンの生産設備を持っている。 内訳は次の通り。 ・鹿島工場 64万6,000トン(三菱化学) ・五井工場 32万9,000トン(チッソ石油化学) ・川崎工場 8万9,000トン(千鳥地区・旧東燃化学) ・四日市工場 8万トン(三菱化学) ・水島工場 10万トン(三菱化学) 経産省化学課の調査によると、日本ポリプロのポリプロ生産能力は、2008年末現在108万2,000トンだった。その後09年に入り、三菱化学鹿島工場にPND法と呼ばれる1ユニット年産30万トンの大型プラントが完成した。だが一方で同年末、新日本石油が川崎・浮島地区にあった2系列年産13万7000トン設備を休止、このため現在日本ポリプロの生産能力は124万4,000トンとなる。 今回、新たに2プラントを停止することにより、来年下期以降の同社の生産能力は107万5,000トンとなる。 旧設備から新鋭設備に転換していくことでコスト競争力の強化につなげる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1279174149.pdf |