2010年07月20日 |
4〜6月のPS国内出荷低迷、「なべ底を這う感じ」と首長スチレン工業会長は軌道修正 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会は20日、ポリスチレン(PS)の6月及び1〜6月の生産出荷実績を発表した。6月の生産は5万3427トンで前年同月比15%減、4〜6月期は17万5925トン、前年同期比6%減、1〜6月期は35万8078トン、同15%増となった。昨年1-6月期の生産は90年以降最少であったが、今年はそれに次ぐものである。 一方、国内出荷は6月が5万9935トンで同15%減、4〜6月期が17万494トンで同7%減、1〜6月期は34万2608トンで同4%増となっている。6月末の在庫1.2カ月分は適正レベルである。 国内出荷4〜6月のダウン、とくに6月の15%という大幅な減少について日本スチレン工業会の首長信幸会長(PSジャパン社長)は「輸入品が4月は前年同月比3倍の5,228トン、5月が同2.42倍の3,259トンで、6月も推定だが約4,000トンとみられるなど、高水準になったのが要因」と分析している。このため「1〜3月実績では底を打ったといったが、4〜6月をみるとなべ底を這う感じだ」と軌道修正した。今後の国内出荷の見通しについても、「輸入品に左右される厳しい状況が続くだろう」とみている。 また、今後の課題は輸入品との競合だけでなく、「(PS価格の上昇に伴う)ポリポロピレン(PP)との素材代替も一部にみられている」点もあると首長会長は指摘する。PSの内外価格差だけでなく、素材価格差の問題にもPS各社(3社)が今後どう判断し対応していくのか注目される。 ニュースリリース参照 ○スチレンモノマー生産出荷実績表 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1279614673.pdf ○スチレンモノマー用途別実績表 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1279614673.pdf ○ポリスチレン生産出荷実績表 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1279614673.pdf ○ポリスチレン用途別実績表 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file4_1279614673.pdf |