2010年07月22日 |
VECとJPECが「平成21年度塩ビリサイクル活動進捗状況」を公表 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会(VEC)と塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)は、「平成21年度塩ビリサイクル活動進捗状況」をまとめ、公表した。今回が3年目。概要は次の通り。 ○高炉原料化工場(JFE環境)では、21年度に廃塩ビ製品を約4100トン処理し、熱分解で得られた炭化物と塩酸を製鉄原料や工業用薬剤にリサイクルした。 ○ゼロエミッションの取り組みでは、三菱地所と清水建設の協力を得て、リサイクルが困難とされていたフリーアクセスフロア(塩ビ部材とモルタルの複合品)を現場破砕し塩ビとモルタルに選別し、モルタルの再利用と塩ビのフィードストックリサイクルを実現し、埋立処分率1%未満のゼロエミッション目標を達成した。 ○廃塩ビ製品の実証試験でFR・TR先の拡大と鉛処理の検討を行った。 ○管・継手のリサイクル拠点は6社増の25社で、全拠点数は75拠点になり、21年度は排出量の約55%に相当する約2万トンがリサイクルされた。 ○農業用ビニルフィルムのリサイクル率は69%と高い実績になった。 ○床材のリサイクルは2万トン余りが回収され、床材に再利用された。 ○タイルカーペットは、約1万5000トンがリサイクルされた。 ○塩ビ壁紙のリサイクル率はこれまで1-2%といわれていたが、様々な処理技術の開発が進み、21年度は排出量の6%以上がリサイクルされた。 ○塩ビサッシは、処理量の拡大、とコストダウン、再生品の品質向上などでリサイクル処理の向上を図った。 ○塩ビ雨樋は21年度に排出量の約23%が回収された。東関東地区での新たなマテリアルリサイクルの試行を開始し、さらなる展開を図っている。 |