2010年07月23日
ペトロチャイナ・ウルムチ石油化学、パラキシレンの生産開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

ペトロチャイナ・ウルムチ石油化学は7月19日、新疆ウイグル自治区ウルムチで大規模パラキシレンプラントの稼動を開始した。

38億人民元を投じたもので、パラキシレン能力は年産93万トン、他にベンゼンを32万トン生産する。

本計画は2006年9月にNDRCの認可を得ており、当初は2008年に生産開始の予定であったが、計画が遅れていた。

   既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19084

UOP技術を採用、原料は同地にある同社の製油所から供給する。
既報の通り、同社は当初年産150万トンのPTA建設を計画、PXはこれ向けとされていたが、PTA計画は棚上げとなった。
このため、PXは主に中国市場で販売され、残りは中央アジア市場に供給される。

ウルムチ石油化学の製油所能力は600万トンで、PX 7万トン、ベンゼン 1万トン、アンモニア 63万トン、尿素 110万トン、PTA 75千トンのプラントを持っている。
同社では製油所能力を1000万トンに拡張する計画を持っている。

中国のPXの輸入量は2008年が340万トン、2009年が370万トンとなっている。