2010年07月27日 | |
石化協、周南地区で「事故事例巡回セミナー」 | |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:旭化成、三菱化学 |
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石油化学工業協会はこのほど山口県周南市の出光会館で第4回「事故事例巡回セミナー」を開催した。どのような場合に事故が起こりやすいかを知ることは、未然防止の“第一歩”となる。そこで、これまで事故原因の究明などに多くの経験を持つ業界の先輩を講師に招き、勉強会を開いた。2月の四日市地区に次いで今年2回目。 講演は、元三菱化学理事で安全工学センター長の猿丸浩平氏が「海外の事故事例解析報告に学ぶ」、元旭化成取締役・専務執行役員の甲賀国男氏が「事故事例に学ぶ火災爆発事故防止/理屈通りの事故・不思議な無事故」と題して、それぞれ1時間半にわたって行った。 猿丸氏は「国内外で起こっている保安事故のほとんどは、同じ原因の繰り返しだ」と例をあげて説明した後、「事故事例を学び、原理原則に基づいた理解を身につけることが未然防止に重要であり、応用力に富んだ知識と事故対応力を得ることに役立つ」と強調した。 甲賀氏は「発生直後は原因に見当がつかないような事故でも、理詰めの考察によって事故に至る経緯は必ず明らかになる。いくつかの現場を見てきたが、危険な状態にありながら無事故できたという不思議な例も多くあった。安全への理屈つまり基礎知識をしっかり持って危険予知に当たってほしい」と説いた。 石化各社の保安への関心はさすがに高く、会場には広く周南、岩国・大竹、宇部地区などから16社の製造課長クラスら172人がつめかけ、熱心に聞き入っていた。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1280193707.doc |