2010年07月29日 |
旭化成メディカル、バイオ医薬品向け「ポリスルホン中空糸膜」開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭化成メディカル |
旭化成メディカル(本社:東京都千代田区、吉田安幸社長)は29日、バイオプロセスで細胞培養液から細胞や不純物を効率的に除去・分離し、清澄化できる新たなポリスルホン中空糸膜「BioOptimal MF-SL」を開発、8月1日から発売すると発表した。生物学的製剤(注1)製造プロセス(バイオプロセス)用分離材事業の一層の展開加速を図る。 ■「BioOptimal MF-SL」の特長 「BioOptimal MF-SL」は、細胞培養液からの細胞除去・分離及び清澄化に適したフィルターで、以下のような特長を持っている。 (1)タンジェンシャルフロー(クロスフロー)ろ過により効果的にろ過を行い、その後の工程に掛かる負担を低減することが期待される。 (2)濁度が高い培養液にも優れたろ過性能を発揮し、清澄なろ液が得られる。 (3)中空糸を使用しており、スケールアップが容易である。 同社は今後の事業展開について「BioOptimal MF-SL」、「プラノバ」(注2)に加え、さらに高性能なバイオプロセス用分離材を開発・提供し、成長市場であるバイオプロセス分野で積極的に事業拡大を図っていく方針だ。 ◆用語の解説 (注1) 生物学的製剤 :ヒト及び動物の細胞、及びそれら組織由来成分などを原料とした医薬品。 (注2)「プラノバ」 :バイオプロセスで使用される、有害なウイルスを除去する中空糸型ウイルス除去フィルター。旭化成メディカルが製造し世界の医薬品メーカー向けに販売している。 【旭化成メディカル株式会社の概要】 本 社:東京都千代田区神田神保町一丁目105番地 代表者:代表取締役社長 吉田 安幸 資本金:2億円(2010年3月末日現在) 設 立:2007年10月1日 株 主:旭化成100% 事業内容:ウイルス除去フィルター「プラノバ」、白血球除去フィルター「セパセル」などの製造、販売 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1280371591.doc |