2010年08月02日 |
JSR、四日市工場の溶液重合SBRと水添ポリマー、能力増強へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:JSR |
JSRは四日市工場のS-SBR(溶液重合SBR)及びダイナロン(水添ポリマー)の生産能力を2万5,000トン増強し、年産6万トンとすることを決めた。新たに製造ラインを建設するもので、完成は2011年11月の予定。 S-SBRは、タイヤや工業用品に使用される合成ゴムだが、最近は高性能の低燃費タイヤ向け需要が急速に伸び、同工場ではプラントのフル稼働が続いている。このため、需要の増加に対応することにした。 四日市工場では2005年11月にS−SBRの生産能力を年産3万5,000トンから4万5,000トンに増強したが、当時は「汎用タイプ」の生産が中心だった。従って「高機能タイプ」に生産を絞った場合、実能力は35,000トンにダウンすると同社では説明している。 同社は欧州にもS-SBRの生産拠点を持ち商業生産中だが、低燃費タイヤ用途の需要は欧州でも一層の拡大が見込まれている。今後は日・欧で供給体制強化を図っていく方針。 ダイナロンは、独自の重合触媒技術による水添ポリマーで、オレフィン系樹脂の改質材(軟質化、透明化、難白化)や相溶化剤として、光学用プロテクトフィルムやメディカル分野などに用途を持つ。最近は環境・エネルギー分野でも、改質材としての特性、リサイクル性が注目され、高い需要の伸びが期待できるところから供給体制を強化することにした。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1280732190.pdf |