2010年08月03日 |
旭化成ケミ、水島地区のアンモニア、ベンゼン設備停止へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ |
旭化成ケミカルズは3日、水島製造所(岡山県倉敷市)で操業中のアンモニア及びベンゼンの生産を2012年春に停止し、それ以降は外部購入に切り替えて事業体質の強化を図ることにしたと発表した。 中東産油国や中国など各地に大型石油化学設備が完成する中で、事業環境は一層厳しくなると判断した。特に原料を原油・ナフサに依存するわが国の場合、“原料コスト差“は深刻となる。「ナフサ価格が今のように5万円もしていては、とても天然ガスには対抗できない」と同社では説明している。 水島地区のベンゼン製造設備は1970年、旭化成と日本鉱業(ジャパンエナジーの前身)の合弁会社である山陽石油化学によって建設された。当時はわが国最大のベンゼン設備(年産20万トン)として脚光を浴びた。 アンモニア、ベンゼンとも生産停止後は安価な外部購入に切り替え、それぞれの誘導品チェーン(アンモニア=アクリロニトリル系事業、ベンゼン=スチレン系事業/ナイロン66 系事業)の体質強化につなげる。 【停止する設備の概要】 (1)アンモニア ◇生産能力 : 32万トン/年 ◇停止時期 : 2012 年定修時期(3月〜4月)予定 ◇操 業 : 1971 年 (2)ベンゼン ◇生産能力 : 30万トン/年 ◇停止時期 : 2012年定修時期(3月〜4月)予定 ◇操 業 : 1970年 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1280814737.pdf |