2001年03月22日
三菱化学と三菱レイヨン、ANおよび関連製品の統合新会社の概要決定
社名はダイヤニトリックス、7月1日営業開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:ダイヤニトリックス、三菱化学、三菱レイヨン

 三菱化学と三菱レイヨンは22日、AN(アクリロニトリル)とその誘導品であるアクリルアミド(AAM)、アクリルアミド系高分子凝集剤(ポリアクリルアミド)および関連事業の統合について、このほど新会社が概要を決定した、と発表した。社名は「ダイヤニトリックス」で、7月1日から営業を開始する予定。
 新会社の社長および資本金は未定だが、三菱化学から派遣する予定で、以後は輪番制となる。本社は東京都中央区京橋で、工場は横浜、富山、水島、大竹、黒崎の5拠点体制となる。売上高は約300億円、従業員は約200名となる見通し。なお両社は当初4月1日の事業統合を予定していたが、合弁会社設立の方法や手順について、慎重かつ綿密な事前の検討を行ったため、当初想定していた以上に時間がかかったため7月1日に遅らせたとしている。

 新会社の生産能力はANが年産20万5,000トン、AAMが同6万5,000トン、ポリアクリルアミドが1万5,500トン、N-ビニルホルムアミドが1,140トン、N-ビニルホルムアミドポリマーが1,200トン、アセトンシアンヒドリンが2万4,000トンとなる。
 新会社の概要は次の通り。

[新会社の概要]
社名:ダイヤニトリックス株式会社
社長:未定(発足時は三菱化学社から派遣。輪番制)
本社所在地:東京都中央区京橋一丁目12番5号
工場所在地:横浜、富山、水島、大竹、黒崎
資本金:未定
出資比率:三菱化学50%:三菱レイヨン50%
営業開始:2001年7月1日(予定)
事業内容:AN、AAM、ポリアクリルアミド(アニオン/ノニオン系およびカチオン系)、N-ビニルホルムアミド及び同ポリマー、アセトンシアンヒドリン、ANおよびAAM製造用触媒の製造、販売および研究開発
※紙力増強剤向けAAMは、引き続き両親会社が販売する。
売上高:約300億円
従業員数:約200名

<参考>統合する予定の両社の事業拠点
http://c-nt.co.jp/news/dianitrix.jpg>