2001年03月22日 |
経済産業省、主要石化製品の生産能力を調査 |
目立つ塩ビ樹脂の縮小、エチレンは732万トンに |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:昭和電工、日本ポリオレフィン、三菱化学、経済産業省 |
経済産業省製造産業局は22日、主要石油化学製品13品目の平成12年12月末時点における生産能力の調査結果を明らかにした。この中では、塩ビ樹脂と同モノマーの設備の縮小振りが特に目を引く。 同局の調査によると、エチレンの設備能力(定修実施年ベース、以下同)は前年12月末に比べて年産(以下同)16万1,000トン少ない731万9,000トンとなっている。昭和電工が昨年10月に大分工場の第1号機の操業を停止したことによるもの。ただし11社全体の縮小率は2.2%と小さい。 一方、誘導品12品目のうち新に調査の対象になったMMAを除く11品目の中で前年同月を下回っているのは3品目。横並びは4品目、増加は4品目となっている。縮小となったのはLDPE、VCM、PVCの3品目。縮小規模はLDPEが6万トン(縮小率2.4%)、VCMが23万トン(同6.9%)、PVCが29万2,000トン(同10.2%)--となっている。PVCの大幅な縮小ぶりが注目される。LDPEの縮小は、日本ポリオレフィンのL-LDPE/HDPE併産設備の停止に負うところが大きい。 反面、前年を上回った4品目はいずれも規模が小さく、需給バランスに影響をおよぼすことはないと見られる。 なお、この調査の直後の今年1月12日に三菱化学が四日市の27万6,000トン能力のエチレンプラントを停止している。したがって、エチレンの現有能力は704万3,000トンということになる。 http://www.c-nt.co.jp/data/capa/miti/end00.html">主要石油化学製品生産能力調査(2000年12月末) ※iモードではご覧になることが出来ません。 |