2010年08月17日 |
信越化学・希土類磁石値上げ 国内外とも10月から20% |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:信越化学工業 |
信越化学工業は、10月1日出荷分から国内・海外向け希土類磁石(レア・アースマグネット)の値上げを実施する。値上げ幅は平均20%。 主原料であるネオジムやディスプロシウムなど希土類の価格が主要産出国である中国の採掘制限や輸出許可枠の削減によって高騰を続けており、ネオジムは昨年夏に比べて2.5倍、ディスプロシウムは2倍に上昇、さらに騰勢を強めている。中国は今後さらに規制を強める可能性があり、価格も上昇基調が収まるめどは立っていない。 同社はこれまで内部合理化や稼働率向上などの企業努力によってコスト削減に努めてきたが、現状の原料価格高騰によるコスト上昇分は吸収が困難となったため一部を製品価格に転嫁することにした。 |