2001年03月21日 |
バイエル、ポリマー事業は今後もアジア中心に積極強化 |
ポリカーボネートは2003年末までに43万トン増強、108万トン体制に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:デュポン、バイエル |
バイエルは、ポリマー事業について、今後もアジア地域を中心に積極的に強化、拡大していく方針だ。このうち、すでに生産能力倍増計画を打ち出しているPC(ポリカーボネート)は、2003年末までに現在の年産65万トンから108万トンに拡大する。 バイエルの2000年ポリマー事業売上高は35億2,000万ユーロと前年比27%の好業績を記録したが、売上高全体の40%をPCが占めている。 特にPCについて、同社は世界2位のメーカーであるが、昨年12月に世界一を目指し、2005年をめどに生産能力を倍増、年産130万トン体制を構築する方針を打ち出しているが、2003年末には現在の65万トンから、新増設により43万トン拡大、108万トン体制となる見通し。すでに同社は、今年の完成を予定しているタイの第2期7万トン増設のほか、2003年に中国で上海クロルアルカリとの合弁による第1期5万トン新設などの計画を確定している。このほか2005年までに米国で17万トン、欧州でもドイツとベルギー合わせ10万トン、タイで23万トン、中国でも5万トン増設することになっており、これらの計画を早期に具体化し、能力の拡大を図るとみられる。 このほかの樹脂についても、基本的に拡大戦略を進めていく考えで、ABS樹脂、AS樹脂、PC/ABSポリマーアロイなどのスチレン系樹脂は2000年の75万トンから2003年末に85万トンに、ナイロン樹脂は10万トンから13万トンに増強する。このほかデュポンとの共同投資計画を打ち出しているPBT(ポリブチレンテレフタレート)は3万トンから4万トン超に、ポリウレタンも現有5万トンから5万トン超に、さらに相次いで買収を進めているPCフィルムも7万トンから10万5,000トンに拡大する方針。 http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/pj/pjpc>世界のポリカーボネート新増設計画 ※Eメール会員の方のみご覧頂くことができます。 http://www.c-nt.co.jp/news/bayer_pc.html" target=top>バイエルグループのポリカーボネート生産体制 ※iモードではご覧になることができません。 |