2010年08月18日
Jialong Petrochemical、福建省でPTAの試運転開始
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

Jialong Pertrochemical Fiber(Shishi) (石獅佳龍石化紡織)は8月初めに、福建省石獅市でPTAの試運転を開始した。

22.38億人民元を投じたもので、年産60万トン、Invistaの技術を採用している。

原料のPXは福建省泉州市の福建聯合石油化工(FJREP)の80万トンのエチレンコンプレックスから供給を受ける。
(FJREPはSinopecと福建省政府が50/50出資するFujian Petrochemical が50%を出資、ExxonMobil
とSaudi Aramcoが25%ずつ出資している。)

製品のPTAは福建省などのポリエステル繊維メーカーに供給する。

この計画は2006年にNDRCの承認を受けた。
中国政府は2009年2月にグローバルな経済危機のなかで、石油化学産業をサポートするため、石油化学産業の景気刺激策を承認したが、「石獅のPTA 60万トン計画」もこれに含まれている。

同社のホームページによれば、同社は石獅に50.2ヘクタールを確保し、3段階の開発を計画している。
第1期と第2期はPTAで、第3期が原料PXであり、完成すればワールドクラスのPTAメーカーになるとしている。

本年8月に同社はPTA計画を明らかにした。今回の60万トンが第1期で、第2期は110万トンで、2-3年後のスタートを予定しており、完成後のPTA能力は170万トンとなる。

Jialong Petrochemicalは、北京に本拠を置き、不動産、ホテル、石化など広範な事業を行っている佳龍集団の子会社。

なお、中国のPTAの輸入数量は2008年が498万トン、2009年が508万トンとなっている。