2001年03月21日
プラ協、13年度の事業計画と予算を決定
3Rをより一層推進、予算は6億6,600万円
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会、プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は21日、さる16日の臨時理事会で決定された平成13年度の事業計画の概要と予算を発表した。
 新年度の事業の展開については、プラスチックのリデュース、リユース、リサイクルのいわゆる3Rをより一層推進していくことを基本に「リサイクルに関わる技術開発、調査活動」と「リデュース、リユースに関する調査・広報活動」に力を入れていくとしている。また、「資源・エネルギーの循環使用が円滑に行われるためのシステム世の中に提示していくこと」、さらには「プラスチックの健康・安全問題に関する情報を収集し、プラスチックが資源循環型・環境保全型社会に適合しかつ処理の過程においても安全性の高い材料であることを社会に発信してプラスチックに対する正しい理解を得るようにすること」なども重要課題に掲げ実行していきたいと説明している。予算は6億6,600万円。

 事業計画の概要は次の通り。かっこ内は予算。
 1、技術開発関連(3,900万円)
 (1)電子・電気機器の使用済みプラスチックの処理技術に関する基礎調査
 (2)廃プラスチックの処理・処分システムのLCA手法による検討
 (3)廃プラスチックのリサイクル・処理技術に関する技術開発の支援
 2、調査関連(1,700万円)
 (1)産業系廃プラスチックの処理・処分の実態調査
 (2)環境安全及び循環型社会形成への対応のための調査
 (3)廃プラスチック排出量・再生量調査
 3、広報関連(4,500万円)
 (1)マテリアルリサイクルを中心にしたプラスチックリサイクルの啓発及び普及のためのビデオ制作
 (2)ニュースレター、ホームページ等による一般向け情報発信
 (3)展示会への出展、各種団体のフェアへの協力
 4、総合企画関連(1,300万円)
 (1)廃プラスチック問題に関する樹脂業界、ユーザー業界、政府、自治体等への対応
 (2)国際会議への参加等を通じた海外の情報収集と情報交換
 5、塩ビ工業・環境協会との共同プロジェクトの推進(3億600万円)
 (1)高炉利用のためのフィルムの洗浄設備の設置による連続運転の可能性の検討
 (2)同利用のための塩ビ系建築材料の脱塩素率の向上についての検討
 (3)同利用のための塩ビ濃度の変動に対応した安定操業の検討