2010年09月01日 |
経産省、来年度予算概算要求に「化学品原料のグリーン化」など |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省は2011年度予算の概算要求額について一般会計9,342億円、特別枠に対する「要望額」として1,067億円、合わせて1兆410億円を要求することを決めた。2010年度予算額9,922億円に対して488億円(4.9%)の増加となる。 同省では、予算編成に当たり「新成長戦略」「産業構造ビジョン 2010」「エネルギー基本計画」を実現するための事業推進に重点配分した。また厳しい環境にある中小企業への対策に配慮しつつ、徹底的に無駄を削減したと説明している。 製造産業局化学課では、環境・エネルギーや安全・安心など「化学ビジョン」に盛り込まれた社会的課題に対応するための研究開発に力を入れる。このため「化学品原料のグリーン化」「製造工程のグリーン化」「先端化学材料によるグリーン・イノベーション」など、化学関連技術開発予算として55.4億円(10年度31.6億円)を要求している。 ■経産省が新成長戦略実現のために重点配分する主な予算項目と内容は以下の通り。 (1)低炭素型雇用創出産業の国内立地の推進 :低炭素産業立地補助金 計300億円(うち要望枠 300億円) ・リチウムイオン電池やLED照明等、世界最先端の低炭素関連産業の国内立地を積極的に支援する。 (2)次世代エネルギー需給システム(スマートグリッド)等の大規模実証を通じた「環境未来都市」づくり :計222億円(うち要望枠 102億円) (3)環境・エネルギー分野における技術開発の重点化・加速化 :計257.6億円(うち要望枠 102.2億円) <関連事業> ・太陽光発電システム次世代高性能技術の開発 ・低炭素社会を実現する新材料パワー半導体プロジェクト ・低炭素社会を実現する超軽量・高強度革新的融合材料プロジェクト ・次世代印刷エレクトロニクス材料・プロセス基盤技術開発 ・グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発 ・世界的産官学連携研究センター整備事業 ・革新型蓄電池先端科学基盤研究事業 ・次世代逐電システム実用化戦略的技術開発システム |