2010年09月08日
三菱樹脂、直江津工場のアルミナ繊維増強へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂
アルミナ繊維 MAFTEC(マフテック)

三菱樹脂は8日、自動車の排ガス処理装置向けなどにアルミナ繊維「MAFTEC(マフテック)」の需要が好調なため、直江津工場(新潟県上越市)で製造設備の増強に着手したと発表した。

アルミナ繊維は、アルミナ(酸化アルミニウム)とシリカ(二酸化珪素)を原料に製造する。1600℃を超える高温環境下でも長時間の断熱性能やクッション性が維持できる優れた特徴がある。このため、製鋼用断熱材や自動車の排ガス処理用触媒コンバーター、DPF(注)のサポート材向けなどに需要が好調だ。

直江津工場
同社は現在、直江津工場と坂出工場(香川県)に、合わせて年産4,500トンのアルミナ繊維設備を持っているが、今年度中に供給限界となる見込み。

このため直江津工場に、所要資金約20億円で年産300トンの増設を行うことを決めた。竣工は2011年3月末の予定。既存インフラの活用により工期の短縮を図る。

<用語の解説>
■DPFとは:ディーゼル・パティキュレート・フィルターの略。ディーゼルエンジンから排出されるスス状物質を浄化する装置のこと。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1283913764.pdf