2010年09月09日 |
三菱ガス化学、エイ・ジイ・インタナショナルを完全子会社化 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ガス化学 |
三菱ガス化学は9日、子会社のエイ・ジイ・インタナショナル・ケミカル(=AGIC、酒井幸男社長、資本金=8億5000万円)で展開してきた高純度イソフタル酸(PIA)の営業部門を親会社に移管し、経営体制の強化を図ると発表した。 三菱ガス化学は本年6月末、双日が保有していたAGICの発行済株式総数の8.4%にあたる71,400株を取得し、AGICを完全子会社としたが、さらに営業・マーケティング部門を移管することにした。AGICは製造子会社となる。 PIAは、ボトル用PET樹脂等の改質剤や各種塗料、不飽和ポリエステル樹脂等の原料として使われており、世界同時不況の影響で一時低迷していた需要もその後は回復して、今後は中国等のアジアを中心に年率7〜8%の成長が見込まれている。 AGICは現在、水島工場に年産12万トンのほか、愛媛県・松山地区に三菱化学から譲受した同10万トン、合わせて22万トンのPIA生産設備を持っている。原料メタキシレンは三菱ガス化学が全量供給。 組織を一体化することで、原料メタキシレンからPIAまでの一貫したコスト管理と販売戦略の立案が可能となり、PIA事業の競争力強化に繋ぐことができると判断した。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1284016770.pdf |