2010年09月13日
チッソ、独社と合弁でリチウムイオン二次電池正極材市場へ参入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:チッソ

チッソは13日、リチウムイオン二次電池の正極材市場に進出するため、ドイツの大手金属粉体加工会社、スタルク社(H.C. Starck GmbH)と合弁会社「CSエナジーマテリアルズ」を設立したと発表した。

10月中にチッソ水俣製造所内に年産1,000トンの生産設備建設に着手する。完成は2012年初頭の予定。

リチウムイオン二次電池市場は今後、電気自動車向けを中心に高い成長が見込まれ、このため開発や事業化に向けた動きが業界内外で活発化している。

スタルク社はすでに正極材料の基本技術を確立、現在各方面に試作品を配布中という。


【合弁新会社の概要】
(1) 商号  CSエナジーマテリアルズ株式会社 (英文名: CS Energy Materials Ltd.)
(2) 代表者  チッソから選出
(3) 本店所在地  東京都千代田区大手町(予定)
(4) 資 本 金 3億5,000万円
(5) 出資比率  チッソ51%、スタルク 49%
(6) 役員構成  チッソ2名、スタルク 2名
(7) 製造拠点  チッソ水俣製造所内

【スタルクの概要】
(1) 商号  H.C. Starck GmbH
(2) 代表者  Dr. Andreas Meier, President&CEO
(3) 本店所在地  Im Schleeke 78-91, 38642 Goslar, Germany
(4) 設立年  1920年
(5) 資本金  10millionユーロ
(6) 主な事業内容  コンデンサー用タンタル粉末の製造、販売ほか
(7) 売上高  471 millionユーロ(2009年12月末:連結)
(8) 従業員数  2,800人
(9) 事業拠点  ドイツ、日本(茨城県常陸大宮市)、タイ、カナダ


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1284357578.pdf