2001年03月19日 |
バイエル、2000年グループ業績は2ケタの増収増益を記録 |
原料高騰もポリマー部門は27.8%増収、アジア展開に注力 |
【カテゴリー】:人事/決算 【関連企業・団体】:バイエル |
独バイエルグループの2000年業績は、継続事業ベースで売上高が前年比21.2%増の299億8,600万ユーロ、特別項目控除前の営業利益で20.1%増の33億4,000万ユーロとなり、2ケタの増収増益を記録した。 バイエルのマンフレッド・シュナイダー社長は、「ヘルスケア事業部門の売上げが約20%も増加したこと、またその他3つの事業部門が世界市場を上回る速さで成長していることは、喜ばしいことだ」と語り、さらに「ヘルスケア事業部門が他の3部門と同様、世界でトップ10に入るような強い事業になるだろう。同事業部門は、医薬品、コンシューマーケア、診断薬の3つが大きな柱となり、同時に営業利益率の改善に寄与するだろう」と、明るい見通しを語った。 売上高を事業部門別に見ると、ヘルスケアは100億2,800万ユーロと前年比19.9%増加、農業は11.7%増の34億5,500万ユーロとなり、ポリマーは27.8%増の113億9,800万ユーロと大幅に増加、化学品も42億7,500万ユーロと17.8%増加した。シュナイダー社長は、農業について「事業の継続が困難な状況で、16%の営業利益率を確保した」と語り、ポリマーでは「原料価格の上昇により原料コストが14億ユーロも増加したものの、販売利益率は10%を達成、2001年には営業利益率も改善する見通しである。またアジア市場への展開に注力する」と説明した。このほか化学品については、「合理化効果で販売利益率は改善したが、さらにアクションを起こす必要がある。我々が注力する分野は、マージンを改善する可能性のある、魅力的なニッチ分野や高機能なスペシャリティ分野である」と語った。 なお、シュナイダー社長は、2001年の見通しについて、「2000年と同様、2ケタの増収増益を目指している」と語っている。 なお、業績の詳細はhttp://www.bayer.com/geschaeftsbericht2000/ target=_blank>同社のアニュアルレポートを参照。 |