2010年09月16日
農水省、来年度「地域活性化のためのバイオマス利用技術の開発」に16億円
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は、農林業におけるエネルギーを自給するために必要な技術として、木質バイオマス等の低コスト・高効率な利用技術を開発する「地域活性化のためのバイオマス利用技術の開発」に取り組むため、平成23年度予算概算要求で16億3400万円を盛り込んだ。
平成27年度までの5カ年計画で取り組むが、最終年度の政策目標は次の通り。

(1)木質バイオマス等を原料としてエタノールを1リットル当たり100円で製造する
(2)農山村の農林業生産において使用するエネルギーを地域の再生エネルギーで自給できるシステムの構築に必要な技術を開発する

これら政策目標を達成するため、バイオマスを低コスト・高効率でバイオ燃料に変換するとともに、副産物を有効に利用するため、以下の技術の開発を行う。

(1)低コスト・高効率なバイオ燃料生産技術の開発
(2)バイオマスマテリアル製造技術の開発
(3)藻類等革新的なCO2高吸収バイオマスの利用技術の開発−等

一方、農林業におけるエネルギー自給に必要な技術の開発も不可欠であるため、「木質バイオマスを中心に、地域の再生可能エネルギーを活用し、農林業生産におけるエネルギー自給システムを構築するために必要な技術開発」の構築を目指す方針である。