2010年09月16日
藤吉日化協会長「今、イコールフィッティングが大事、まず行動を」と菅政権に注文
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学工業協会
藤吉健二会長

日本化学工業協会の藤吉健二会長(三井化学会長)は16日の理事会後の定例記者会見で、「リーマンショックから2年、民主党政権で1年になるが、何も動かなかった」と前置きした上で、「今、大事なのは国際的なイコールフィッティングである。まず行動をとってほしい」と菅政権に注文を付けた。

昨日の日銀の為替介入について「まず、アクションが必要という意味で評価したい。菅政権は今、試されていると思う。それに対し毅然たる態度を示したといえる」と評価した。為替介入の効果については「短期的なものになるだろうが、それでもしないよりは良かった」と語った。

円高の進行について「わが国で産業空洞化が間違いなく進んでいる。とくに装置産業は一度海外へ出るとなかなか戻れないのが現実である。そうならないように、税制、雇用対策、温暖化対策などでも考えてほしい」と強調した。