2010年09月22日
中国の第12次5カ年計画、原子力発電 現有900万KWを7,500KWへ
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
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エネルギーの第12次5カ年計画(2011—15年)を検討中の中国発展改革委員会エネルギー研究所は、2020年までに現有の原子力発電の発電容量900万キロワットを8倍強の7,500万キロワットに増強する意向を固めたもようだ。

2020年での中国の非化石エネルギー比率は、全エネルギーの15%を想定。このうち原子力発電は最大6%をめざす。ほかに水力発電や風力エネルギー、太陽エネルギー、バイオマスエネルギーなどの発電で補う予定。

これらの前提で2020年の原子力発電の必要量を計算すると、7,500万キロワットになるとしている。現行の原子力発電設備900万キロワットは全発電量の2%弱で、中国としては世界平均レベルの16%に比べて、かなり開きがあるとみているようである。

原子力発電は他のエネルギー方式に比べコストが有利なばかりでなく、安定性が高い(利用時間7,900時間)点に注目している。2020年までの10年先を対象にしているのは同発電の設備建設が長期にわたるためである。