2010年09月22日
8月の可塑剤需給実績 DOP中心に生産・出荷とも回復基調
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:可塑剤工業会

可塑剤工業会が発表した8月の需給実績によると、フタル酸系、アジピン酸系とも生産・出荷は前年を上回った。

フタル酸系は主力のDOPとDINPが堅調で、今年2月以来6カ月連続の前年比増。アジピン酸系も年初から5月を除き各月20−40%の伸びを見せている。

ただ、業界筋では「昨年はあまりにも落ち込みが大きかったので、プラスになっても喜べない。その前の08年と比べてどうかがポイントだが、08年比では80%程度しか戻っていない。やはり住宅着工の回復の遅れが響いている」といっている。

■8月の可塑剤需給実績  単位:トン ( )対前年同月比%

【フタル酸系合計】
◇生産   17,478(101.4)
◇出荷   17,450(115.5)
・国内   16,872(116.8)
・輸出     578(87.3)
・在庫   17,846(85.0)

<DOP>
◇生産   11,799(115.0)
◇出荷   10,747(116.1)
・国内   10,215(118.4)
・輸出     532(85.3)
・在庫    7,338(82.9)

<DBP>
◇生産    148(116.5)
◇出荷    126(117.8)
・国内    126(117.8)
・輸出     0(-)
・在庫    90(45.2)

<DIDP>
◇生産   1,905(131.0)
◇出荷    324(127.1)
・国内    324(127.1)
・輸出     0(ー)
・在庫   1,846(95.6)

<DINP>
◇生産    3,524(74.3)
◇出荷    5,584(114.7)
・国内    5,584(114.7)
・輸出      0(ー)
・在庫    7,325(98.3)

<その他>
◇生産    102(15.9)
◇出荷    669(107.7)
・国内    623(106.9)
・輸出     46(121.1)
・在庫   1,247(48.7)

【アジピン酸系】
◇生産   1,265(113.0)
◇出荷   1,273(111.3)
・国内   1,253(109.6)
・輸出     20(19.2)
・在庫   4,712(97.6)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1285135572.xls