2010年09月28日
NEDOが大型トラック3台の隊列走行実験に成功、CO2排出量推計モデルも開発
【カテゴリー】:新製品/新技術(行政/団体)
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は28日、高度道路交通システム(ITS)の早期実用化を目指すエネルギーITS推進プロジェクトの一環として、(1)開発した隊列走行実験用の大型トラック(25トン車)3台による時速80km、車間距離15mの隊列走行実験に成功(2)エネルギーITSの施策がCO2削減にどの程度寄与したかを正しく計測するプロトタイプも開発したーと発表した。

過去の隊列走行プロジェクトでは、海外も含め実用上の課題が多く、実用化に至っていない。今回開発した隊列走行実験車では、特別なインフラ設備を必要とせず、信頼性の高い自律システムである。今年度末には、車間距離10mを達成できる見込みで、2012年度末までに小型トラックを含めた4台隊列で車間距離4mの隊列走行を実現する計画である。

一方、ITS施策の評価ツールのプロトタイプの開発では、これまでCO2削減効果を定量的に評価するツールは存在しなかった。今回、初めて都市域から地域レベルまでを考慮可能な、ITS施策によるCO2削減効果を定量的に評価できるツールを開発した。開発したプロトタイプの機能強化と精度検証を進めて評価ツールの完成を目指すとともに、日米欧の連携により国際的に信頼できる評価基準を2012年度末をめどに確立する方針である。