2010年09月30日 |
NEDO、レアアースを使わないハイブリッド自動車用フェライト磁石モータを開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は29日、北海道大学大学院の小笠原悟司教授らの研究グループと共同で、従来のハイブリッド自動車用希土類磁石に匹敵する出力を有するフェライト磁石だけからなる新構造のロータセグメント形アキシャルギャップモータの開発に成功したと発表した。 従来のHEV用希土類磁石モータに匹敵する50kWを発生できるフェライト磁石モータを開発した。 NEDOの「次世代自動車用高性能蓄電」システム技術開発」の一環として開発した。 レアアース(希土類元素)資源は、産出国が限られるために(中国が90%以上)、戦略物資として、その産出量・国際取引量が制限されている。この技術は、レアアースを使わずに、安価なフェライト磁石だけで構成されているため、次世代自動車開発における日本の産業競争力を高めることが期待される。 今回の実負荷試験では、従来のHEV用希土類磁石モータと同サイズで同等の51・5kWという高出力を発生できることが確認できた。 この研究成果は、30日の「イノベーション・ジャパン2010-大学見本市」で報告する。 |