2010年09月30日
東レ、光学用フィルム設備を大幅増強、4工場で一斉着手
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは30日、光学用フィルムの追加増産を決めたと発表した。総額220億円を投じ、2012年8月までに三島工場など日・韓4工場を対象に生産設備を増強・改造する。

生産設備の増強は、液晶ディスプレイ(LCD)の反射板、偏光板、タッチパネル用のポリエステル(PET)フィルム「ルミラー」と、表面保護用の自己粘着性ポリエチレンフィルム「トレテック」を中心に実施する。

同社の三島工場(静岡県三島市)と岐阜工場(岐阜県安八郡神戸町)、東レフィルム加工・中津川工場(岐阜県中津川市)、および韓国Toray Advanced Materials Korea Inc.(東レ100%出資、TAK)亀尾工場の4工場を対象に生産設備を増設・改造し、2012年8月までに反射板、タッチパネル向けの供給能力を現有比倍増、偏光板および表面保護フィルムを5割増強する。

また、韓国TAKでは、ベースフィルムに加えてフィルム加工設備も増設し2012年1月までに加工能力を3割増強することも決めた。これらの増産対応に伴う投資額は約220億円の予定。

光学用フィルムは、主用途であるLCDなどフラットパネルディスプレイ(FPD)市場の好調に加えて、今後はタッチパネルの薄型・軽量化に向けたフィルム部材が普及し、需要はさらに拡大が見込まれている。このため同社は、光学用フィルム生産体制の最適化構築を急ぎ、これらの需要増に対応していくことにした。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1285813077.pdf