2010年09月30日
三菱樹脂、薬用植物の人工栽培の研究開発スタート
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂
甘草

三菱樹脂は30日、グリーンイノベーション(本社・東京都中央区、原泉社長)と共同で、10月から薬用植物「甘草(カンソウ)」の人工栽培技術の研究開発を開始すると発表した。

薬用植物は、漢方薬や食品、化粧品などの薬効成分として利用されているが、生産国で乱獲が問題となり採取制限が実施されるなど、消費国で薬草の安定確保が大きな課題となっている。

甘草の世界的な需給は、欧米での需要が旺盛なうえ、最大の生産国である中国の内需増大で逼迫が続いており、レアアースやレアメタル同様に、今後国際的な争奪戦につながる可能性がある。そこで同社は、昨年12月からグリーンイノベーションと共同で予備調査を進めていた。

今回、10月から2年間、同社と共同開発することにした。三菱樹脂グループのMKVドリーム社などが有する高度な栽培技術や各種農業資材の調達力と、グリーンイノベーション者の薬草事業における知見と人的ネットワークや種子の調達力などのシナジー効果により開発のスピードを早め、早期の栽培技術確立を目指す。なお、栽培技術の確立による甘草の安定供給に加え、その他の薬草の栽培などの事業化も検討する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1285820444.pdf