2001年03月16日 |
TEC、三井物産とインドネシアの大型肥料設備計画を受注 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF、東洋エンジニアリング、三井物産 |
東洋エンジニアリング(TEC)は16日、三井物産の協力を得て、インドネシアの国営肥料会社ププク・クジャン社との間で、大型肥料プラントの建設契約に合意し、正式契約に調印した、と発表した。 プラントの建設予定地は、インドネシア・西ジャワ州チカンベック(ジャカルタの東方約50キロメートル)で、アンモニア日産1,000トン設備、尿素同1,725トン設備および用役設備一式などを含み建設する。TEC役務範囲は、プロセスライセンスの供与、設計、機器調達、工事を含むターンキーランプサム契約で、受注金額は約300億円。アンモニア設備のライセンス技術は、脱炭酸設備に独BASFのaMEDAプロセスを適用した米ケロッグ・ブラウン・ルーツ社の技術、一方尿素は、TECとインドネシアのププク・プスリ社との共同開発技術を採用する予定。 TECは、1971年に受注、1974年に完成したスマトラ島東南部パレンバンのププク・プスリ社(スリウィジャ肥料会社)のインドネシア向け初の設備建設を皮切りに、10基の肥料設備を建設しており、現在もスマトラ島でププク・イスカンダル・ムダ社向け第2肥料設備を建設中。過去30年間にわたり、同国への肥料設備建設や技術移転だけでなく、インドネシア国営肥料会社の持ち株会社ププク・プスリ社とは尿素生産技術を共同開発、第三国向けに共同輸出した実績も有している。 なおTECは、1998年12月に今回の案件の受注をほぼ決めていたが、その後の同国の経済混乱の中で、実施が遅れていた。同国政府は、経済危機からの立ち直りを目指す中で、食糧自給のための肥料設備の建設を重要な国策に位置付けており、今回の大型案件の実施を決定、契約調印に至ったものと説明している。 |