2010年10月07日 |
昭和電工、耐熱・透明フィルムのパイロット設備建設へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は7日、ディスプレー向けの耐熱・透明フィルムの開発と事業化にめどがついたため、大分コンビナート内にパイロット設備を建設することを決めたと発表した。今後、ユーザー・ニースに合わせたサンプルの提供など、マーケティング活動を加速する。 今回、パイロット設備で生産するディスプレー向けフィルムは、同社のメガネレンズ向け樹脂の技術をベースに新たに開発したアリルエステル系樹脂を原料としており、高い透明性とディスプレー製造時に求められる耐熱性を備えている。 パイロットプラントは年産能力数十万平方メートル。稼動開始は2011年6月の予定。投資額は数億円。 <新樹脂の特徴> (1)耐熱性 250℃の高温プロセスでの使用が可能 (2)光学特性 ガラスと同等の全光線透過率92%、低複屈折 (3)耐薬品性 優れた耐酸、耐アルカリ、耐有機溶剤性 (4)表面特性 鉛筆硬度3H以上の高い表面硬度 パイロット設備の完工後、マーケティング活動をさらに強化・加速し、本格的な事業化を早急に進める方針。需要先としてタッチパネル、液晶等のディスプレイなど、高機能が求められる光学フィルム分野への展開を図り、2020年にはフィルム事業全体で200億円の売上を目す。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1286419916.doc |