2001年03月15日 |
汎用4樹脂の2月の出荷、軒並み前年を下回る |
ポリオレフィン3樹脂の内需減には営業日数減も影響か |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS)の2月の出荷数量は、軒並み前年同月の実績を下回った。しかも減少率がLDPEの7%、HDPEの6%、PPの4%、PSの6%--と全体に大きい。 うち国内向けは、PPの1%増を除いて3樹脂がマイナス成長であり、これまで24ヵ月連続で前年を上回ってきたLDPEもわずか0.5%ながら前年を割り込んだ。一方の輸出はPSの4%増を除いてポリオレフィン3樹脂が全て大幅な減少となっている。 国内出荷が全体に不振であった点について、これら汎用樹脂メーカーの中には、要因の一つとして営業日数の減少を挙げる向きが多い。前年に比べて今年2月は営業日数が1日少なく、このためウイークデーだけの場合で5%減となったのが大きく影響しているとの判断である。 主要品種別では、これまで比較的好調であったポリオレフィンのフィルム用がいずれも前年割れとなっている点が注目される。LDPEとPPはともに1%減、HDPEは8%減となっている。反面、LDPEでは電線用の5%増とラミネート用の3%増、HDPEでは射出成形用の19%増とパイプ用の9%増、PPでは繊維用の21%増と押出し成形用の9%増などが目を引く。PSは全品種が前年割れとなっている。 一方のポリオレフィン3樹脂の輸出の大幅減は、中国を始めとしたアジア諸国からのオファー価格がポリオレフィンメーカー各社の希望価格を大きく下回るものであったため新規成約を見送るところが相次いだせいと見られている。 http://www.c-nt.co.jp/data/jpca/200102.html">2001年2月四大樹脂需要実績(表) ※iモードではご覧になることが出来ません。 |