2010年10月08日 |
農水省、来年度「気候変動対応の循環型食料生産の技術開発」に14億円 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農林水産省は、2011年度から2014年までの4カ年計画で「気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のための技術開発」に取り組む方針を決め、初年度の平成23年度農林水産予算概算要求に14億6100万円を盛り込んだ。 農林水産分野における温室効果ガスの排出削減技術・吸収機能向上技術の開発と、温暖化の進行に適応した農林水産物の生産安定技術・品種の開発に取り組むのが柱である。 具体的には、以下の技術開発に取り組む。 (1)農林水産分野における炭素・窒素を統合した循環モデルの構築、排出削減技術の開発。 (2)土壌微生物相の診断技術、農薬・化学肥料等の投入量低減技術の開発。 (3)東南アジアの熱帯林の資源量の変動を高精度で把握する技術の確立。 (4)温暖化の進行に適応した農林水産物の生産安定技術の開発。 (5)温暖化適応品種の開発に必要な高温耐性などの有用遺伝子の同定。 これら技術開発の取り組みによって達成するべき政策目標としては、次の3項目を定めた。 ▽2020年までに、農林水産分野からの温室効果ガス排出量を1990年比26%削減する。 ▽2014年までに、農薬(土壌用)使用量を5割以上、化学肥料投入量を2割以上削減する技術を開発する。 ▽2014年までに、温暖化に適応した水稲、野菜、果樹などの高温耐性等の品種を10品種開発する。 |