2010年10月08日 |
環境省、「アジア3R推進フォーラム第2回会合」に成果 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:環境省 |
環境省は7日、4〜6日の3日間マレーシア・クアラルンプールで「アジア3R推進フォーラム」第2回会合が開催され、「日本の循環型社会に向けた政策・戦略はアジア地域のモデルになりうる」などの議長サマリーが採択されたと発表した。 今回会合は「グリーン経済と循環型社会に向けた3R」がテーマで、アジア諸国・太平洋22カ国の政府、国際機関、援助機関、民間セクター、研究機関、NGOなどが参加した。日本からは樋高大臣政務官らが出席。 会議の成果は、以下の通り議長サマリーとしてまとめられた。 <議長サマリー概要> (1)日本の循環型社会に向けた政策・戦略や、中国・韓国での同様の政策・戦略はアジア地域におけるモデルになりうる。 (2)製品や廃棄物に関する経済的措置、拡大生産者責任、エコラベル等の導入により、費用効果的な対策が可能となり、新たな市場や雇用も生まれる。 (3)廃棄物の量や構成及びGDP等の経済指標との関連についての情報基盤を充実させるために、廃棄物発生についてのインベントリ及びパフォーマンス指標作成を検討すべきである。パフォーマンス指標は、経済成長と環境劣化のデカップリングなど政策実施状況の把握にも有効である。 (4)3Rに関する技術移転が成功するためには、技術的な条件に加え地域毎に異なる社会的条件を考慮することが重要である。 (5)途上国では、インフォーマルセクターの中小企業が3Rビジネスにおいて重要な役割を果たしており、リサイクル率の改善のため、技術支援、マイクロファイナンスなどによるキャパシティビルディングが有効である。 (6)3Rの概念は気候変動や有害物質の使用削減といった様々な地球規模の問題と深く関連しており、また廃棄物分野の取組はCDMプロジェクトで有利である。 (7)各国は、3R国家戦略を策定することが奨励される。また戦略では、経済のグリーン化を明確にすべきである。(8)二国間協力は重要であり、このフォーラムにより協働とパートナーシップの促進、3Rの経済的環境的便益についての知識の充実が期待される。 |