2010年10月18日
三菱化学、四日市のリチウムイオン電池用電解液増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

三菱化学は18日、リチウムイオン電池用電解液の需要増大に対応するため、四日市事業所(所在地:三重県四日市市、吉村修七事業所長)の製造能力を増強すると発表した。

2012年2月の運転開始をめどに現有年産8,500トン設備を5,000トン増強し、同13,500トンとする。投資金額は約10億円の予定。

同社はリチウムイオン電池の主要4材料(電解液・負極材・正極材・セパレータ)すべてを事業展開する世界唯一の企業として知られ、今後も電気自動車の普及とともに大幅な需要の伸びが見込まれるところから、現在、各材料の能力増に注力している。2010年度売上高は4材料合計で170億円、2015年度には同800億円を見込む。


■リチウムイオン電池主要4材料の製造能力増強計画(単位:トン/年 セパレータ:平方メートル/年)

【電解液】
◇四日市事業所(現在 8,500)=12年2月:+5000  2015年時点の目標能力=50,000(国内外で増強)

【負極材】
◇坂出事業所(現在 3,000)=10年12月:+2000、11年5月:+2000、12年3月(中国):+4000  2015年(目標)=35,000(国内外で増強)

【正極材】
◇水島事業所(現在 600)=10年10月=+1,600  2015年目標:15,000(国内増強)

【セパレータ】
◇三菱樹脂長浜工場(現在 1,200万)  2015年目標:7,200万(国内増強)


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1287381991.pdf