2010年10月18日
未利用バイオマスで国産バイオ燃料化取り組みの中間成果報告会開く
【カテゴリー】:新製品/新技術(行政/団体)
【関連企業・団体】:農林水産省

稲わら・麦わら等の未利用バイオマスを有効に活用して、国産バイオ燃料の生産拡大を図るため「ソフトセルロース利活用技術確立事業」に取り組んでいる農林水産省傘下の地域資源循環技術センターは18日、「モデル地区中間成果報告会」を東京都千代田区の自動車会館で開催した。モデル事業は現在、北海道、兵庫県、秋田県、柏の葉(千葉県柏市)の4地区で実施されており、北海道、兵庫、秋田ではバイオ燃料の実証プラントで本格的な製造実証に着手している。そこで、中間成果報告会を開催した。

北海道からの報告では、実施主体が大成建設とサッポロビールで、バイオエタノールの事業化プラントの想定規模を年産1万トンを半径50キロ毎に合計3基建設すると想定している。実証プラントはバッチ処理で13リットル(年間最大1,040リットル)。今後、連続運転、低コスト化、省エネ化を検討する。

兵庫県では、バイオ燃料実証プラントを三菱重工業、白鶴酒造、関西化学が担当し、バイオエタノール製造効率は平成21年度の目標値であう1日原料トン当たり120リットルを達成した。製造実績は年間77リットル(目標は300リットル)。

秋田県では、川崎重工業、秋田県総合食品研究センター、小玉醸造、川重テクノロジーが参加している。バイオエタノール生産量は21年度が7リットルだが22年度には250リットルを計画している。

柏の葉は今年7月にプラント整備が完了したばかりであり、今後、実証プラントの運転が始まる。