2010年10月19日
中国の高速鉄道、相次ぎ完成 経済開発区結ぶ「動脈」に 
【カテゴリー】:海外
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中国の高速鉄道が高いスピードで建設されている。07年4月以降、第6次スピードアップが進められ、最高時速250キロに達したのを皮切りに、08年8月に北京—天津間で350キロ、09年2月に武漢—広州間(年内に開通)で同じ350キロキロを記録した。

これまでに完成した高速鉄道は350キロ路線が6,552キロで、12年には1万3,000キロ(時速350キロ路線が8,000キロ、250キロ路線が5,000キロ)、さらに20年までに計1万8,000キロが完成する。

この9月末に試験運転を行った上海(虹橋)—杭州間(159キロ、所要時間約45分)は09年2月に着工、今年8月に全線のレールが敷設された。試運転では416.6キロを記録(世界最高を更新)した。年間8,000万人の乗客を見込む。年末から来年にかけて営業開始する予定。

上海—杭州高速鉄道が開通すると北京—上海、上海—武漢—成都、杭州—長沙、東南部沿海の各線とつながる。杭州ー寧波、上海—南京、南京—杭州間を合わせ、長江デルタとその他の地域に広がる高速旅客輸送網ができあがる。

杭州、紹興、寧波にはそれぞれ大型の経済技術開発区があり、上海、蘇州、無錫、常州、南京間の高速鉄道や南京—杭州間の同開発区などと合わせると長江デルタを中心とする巨大な経済圏ができあがる。

列車には国産の「和諧号」CRH380A型が投入される。同車両は08年6月開通した北京—天津間、また今年開通した上海—南京間にも採用された。北京—上海間も走ることになっている。