2010年10月26日
旭硝子財団、ブループラネット賞受賞者の記者会見
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:旭硝子

旭硝子財団は25日、地球環境問題の解決に貢献した個人または組織に対して贈呈する地球環境国際賞「ブループラネット賞」の2010年(第19回)受賞者記者会見を東京・大手町の経団連会館で行った。

受賞者は2人。“将来の地球温暖化”を予見し、その対策を求めて米国議会等で証言し、気候変動による破壊的な損害を警告して政府や人々に早急な対応が必要であると説いた米国のジェームス・ハンセン博士。

もう一人はNASA、IPCCなど世界的期間で科学と政策を結び付ける重要な役割を果たし、成層圏オゾン減少や地球温暖化問題で世界各国政府の具体策推進に貢献した英国のロバート・ワトソン博士。

ハンセン博士は、米国政府が京都議定書から離脱し地球温暖化問題に消極的な理由について「化石燃料産業が巨大あること」と指摘した。このため「米国に限らないが、化石燃料が廉価である限り使い続けるだろう。炭素税が重要である」と強調とした。

一方、ワトソン博士は、「世界は、オゾン層破壊の対策で成功事例がある。炭素税は、大きな、しかも重要なテーマである。地球温暖化問題もオゾン層対策と同様に必ず解決できる」と力を込めた。