2010年10月26日 | |
三菱化学など3社、太陽光発電利用のアイドリングストップ冷房システム開発 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術(環境/安全) 【関連企業・団体】:三菱化学 |
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株式会社アイ・シー・エル、三菱化学、日本フルハーフの3社は26日、太陽光発電を利用したトラック用アイドリングストップクーラーシステム「i-Coolソーラー」を共同開発したと発表した。 アイ・シー・エルは今年5月、走行中に充電した車載バッテリーにより、エンジンを止めた状態でも運転室内の冷房ができるトラック用アイドリングストップクーラー「i-Cool」を発売した。満充電で夏季昼間に5〜7時間連続して冷房できる。 この「i-Cool」に、三菱化学の太陽電池パネルを組み合わせ、日本フルハーフの専用架台でトラック荷台に実装すれば、燃費削減や騒音低減に以下の通り大きな効果が得られる。(10トントラックの場合) (1)停車中に、アイドリングをせず「i-Coolソーラー」で冷房することで、停車時間1時間当たり約1.8リットルの軽油消費を削減できる。 (2)走行中に、既設エアコンによる冷房と「i-Coolソーラー」冷房を併用することで、約1パーセントの軽油消費を削減できる。 (3)上記2つを合わせて、1台当たり年間約1,500リットルの軽油消費を削減できる。 (4)これは1台当たり年間約3,300キログラムのCO2排出削減に相当する。日本国内のすべての10トンバントラックが「i-Coolソーラー」を利用すれば、年間約50万トンのCO2排出を削減できることになる。 (5)バッテリーを常時満充電に近い状態に維持できるため、ウィング開閉やテールゲート昇降等、バッテリー電力による荷役装置の稼動を安定的に行える。またバッテリーの過放電を低減し、バッテリーを長寿命化できる。 【株式会社アイ・シー・エルの会社概況】 (1)社長 宮武 良行 (2)本社 東京都品川区南大井三丁目26番7号 (3)設立 1958年7月28日 (4)資本金 6億8千万円(いすゞ自動車販売100% 出資) (5)連結売上高 98億円(2010年3月期) (6)事業内容 自動車用品開発及び販売、補修部品販売 (7)連結従業員数 90名(2010年3月期) 【日本フルハーフ株式会社の会社概況 (1)社長 比企 能信 (2)本社 神奈川県厚木市上依知上ノ原3034 (3)設立 1963年10月19日 (4)資本金 10億250万円 (日本軽金属66% : いすゞ自動車34%) (5)連結売上高 356億円 (2010年3月期) (6)事業内容 各種バンボデー、各種トレーラ、各種コンテナ等の製造・販売 (7)連結従業員数 1,050名 (2010年3月期) ■注: 今回の「i-Coolソーラー」実証実験には、試作車(2台)の各種データの収集・解析に、いすゞ自動車の大型トラック用高度運行情報管理システム“みまもりくん”を活用している。 “みまもりくん”の専用サイトは、http://www.isuzu.co.jp/cv/cost/mimamori/index.html ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1288069789.pdf |