2010年10月27日
ローディア、山東省青島の新しいシリカ工場で生産開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

ローディアは10月20日、山東省青島で高機能シリカ工場の生産開始の式典を行った。

100%子会社のローディア精細化工添加剤(青島)が運営する。投資額は69百万ドル、高分散性のシリカを生産するもので、能力は年産72千トン。MichelinやGoodyearなどの顧客に省エネタイヤ用に販売する。

ローディアの高分散性シリカ ZeosilRは、世界の主なタイヤメーカーの認証を受けており、トレッドの転がり抵抗を減らし、軽乗用車で燃料消費量を5〜7%節約できる。

この工場は2008年に建設を開始した。モデュラー方式を採用しており、将来、増強が容易に行える。地方政府によれば、ローディアでは将来、現在の72千トンから170千トンに増強する計画をもっている。

ローディアは青島にほかに100%子会社のローディアシリカ青島を持つ。同社のシリカの能力は年産300千トン。

また、青島東岳ローディアケミカルでは、ケイ酸ナトリウム(sodium silica )を製造する。
これは、ローディアが30%、青島海湾集団が40%、東岳Sodium Silicateが30%出資するJVで、第一期として能力110千トンの工場を2008年7月に完成した。第二期として同じく110千トンを建設する計画を持っている。
ケイ酸ナトリウムは沈殿シリカ製造のための中間物で、この工場から高機能シリカを製造する青島工場と韓国の仁川工場に送られる。

ローディアは本年、中国進出30周年となった。

ローヌプーラン時代に中国に初めて進出、現在は上海に本拠を置き、持株会社と100%子会社 9社、JV 6社、商社 1社の合計17社を有している。江蘇省、浙江省、山東省、 北京市、内蒙古自治区で、機能材料(ポリアミド)、機能化学品(シリカ、界面活性剤)、サービス(エネルギーサービス)の事業を行っている。

また、上海に新しいグローバルR&Dセンターを設置。150人の科学者が自動車、エレクトロニクス、ホームケアとパーソナルケア、石油、農業化学品などの分野での新製品の開発を行っている。