2010年10月27日 | |
チッソ、発光タンパクの発行基質「セレンテラジン」発売 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:チッソ |
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チッソは27日、ノーベル化学賞の下村脩博士の発見で知られる海洋性発光タンパク質「イクオリン」の発光源である「セレンテラジン」を11月から本格販売すると発表した。 このところ、医薬品の研究開発や細胞機能の高感度解析などに発光酵素を利用した手法が注目され、高効率で信頼性の高い酵素および発光基質が求められている。 「イクオリン」は、医薬品開発の初期段階での選別(スクリーニング)に多く使用されているが、イクオリンの発光時間が短かいため、改良が待たれていた。 今回開発した「セレンテラジン」を用いてイクオリンを発光させると、従来法に比べて、発光時間を約7倍長くなり、イクオリンの発光をこれまで以上に正確に捕捉することが可能となる。また、このセレンテラジン誘導体は、水溶液中でも非常に安定しているという特性を持っている。 チッソでは、この「セレンテラジン」新規誘導体がスクリーニングに有用であることが実証されたため、医薬品開発向けに本格発売することにした。 横浜研究所に製造装置を設置し供給体制を整えた。当面、オーダーメード方式をとるが、同一ロットで最大100ミリグラムまで受注できる。 問い合わせは同社横浜研究所(TEL:045-786-5502) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1288158668.pdf |