2010年10月28日 |
農水省、22年度補正予算案にバイオマス利活用策を盛り込む |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農林水産省は、「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」を実施するための平成22年度農林水産関係補正予算案(総額1932億円)を策定したが、バイオマス利活用策を柱に据えた「資源循環型地域活力向上対策事業」に45億円を盛り込んだ。 この事業は、「今後5年間で30万炭素トン相当のバイオマス、再生可能エネルギーの利活用を増進する」との政策目標を掲げた。これは、農山漁村に賦存する再生可能なバイオマス等を活用する取り組みのうち、雇用創出効果が早期に現れることが期待できる施設の整備を支援するのがポイントである。 とくに、今年6月に閣議決定された「新成長戦略」では、強みを活かす成長分野として「グリーンイノベーションによる環境・エネルギー大国戦略」が掲げられ、バイオマス等の再生可能エネルギーの普及拡大が求められたことが背景にある。 事業の内容は、農山漁村地域に賦存するバイオマスや再生可能エネルギーを活用する取り組みであって、雇用創出効果が見込まれるものについて施設整備の支援を行う。また、バイオマスや再生可能エネルギーを利活用する既存施設についても、事業成果を拡大させるために増設、改造する取り組みについては支援する。 事業主体は、民間事業者、NPO(非営利活動)法人、農林漁業者の組織する団体、市町村等で、事業費の2分の1以内を補助する仕組みとする予定。 |