2010年11月04日
旭硝子、韓国電気硝子の株式公開買付け終わる
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭硝子

旭硝子は4日、10月8日から実施していた韓国のブラウン管製造・販売子会社、韓国電気硝子の株式公開買付けが同月27日に終了したと発表した。

買付け予定数の91.4%%に当たる358万4,009株を取得した。株式取得比率は取得前の51.47%から95.87%に増加した。

韓国電気硝子は、テレビなどのブラウン管(CRT)製造・販売会社として1974(昭和49)年に設立。
資本金は403億6000万ウオンで、旭硝子の出資比率は51.47%(ほかにLG電子が20%出資)だった。旭硝子は連結子会社として同事業を推進してきた。

だが、パソコン、テレビなどのディスプレイは、その後CRTから液晶、プラズマなどのフラットパネルディスプレイへと急速にシフト化が進み、CRT用ガラスの需要は急減を続けている。

このため旭硝子はCRT用ガラス事業の日本国内、東南アジアからの撤退や生産体制再編を急いできた。今後は韓国電気硝子社に対しても新たな経営施策で望む方針だが、同社の上場は廃止する予定だという。