2010年11月09日
川端電気化学社長「デンカシンガポールが黒字体質に」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:電気化学工業
川端世輝社長

電気化学工業の川端世輝社長は8日の2010年度第2四半期決算共同記者会見で、「デンカシンガポールが黒字体質になってきた。シンガポールのスチレン事業が着実に稼げる体制になった」ことを明らかにした。また「2010年度通期業績でもデンカシンガポールは収益源として寄与する見通しで、事業構造変革の成果が出てきた」と強調した。

デンカシンガポールは、1980年に石化コンビナートプロジェクトに参画して設立、アセチレンブラックの製造からスタートした。98年にはポリスチレン(PS)の製造を開始し、現在ではMS(MMA-スチレン共重合樹脂)、SBC(スチレンーブタジエン共重合樹脂)の3プラントがあり、同社のアジアをはじめ世界のスチレン系樹脂供給拠点になっている。

デンカシンガポールが黒字体質になったのを受けて同社は、「シンガポールにPS、MS、IP樹脂関係の技術サービス組織の設置を検討中」(川端社長)であることも明らかにした。