2010年11月10日
三井化学、四日市のスパンボンド不織布設備を大幅増強
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学
サンレックス工業全景

三井化学は10日、紙おむつ市場の需要が好調なため、スパンボンド不織布の製造設備を増設すると発表した。子会社、サンレックス工業(三重県四日市)の現有年産3万4000トン設備を4万9000トンへと1万5000トン拡大する。総投資額は約50億円、営業運転開始は2012年4月の予定。

三井化学グループは国内最大のスパンボンド不織布メーカーで、これまで紙おむつメーカーのアジア展開に対応して、日本及び東アジア・東南アジアで積極的に事業展開を図ってきた。今後も中国を含むアジア市場で需要の拡大が見込まれている。

同社は現在、国内にサンレックス工業のほか、タイの「ミツイ ハイジーン マテリアルズ社」(MHM)にも年産3万トン設備を持ち、現在フル稼動中だ。

増強後の設備能力は年産6万4000トンから7万9000トンに増える。

【サンレックス工業株式会社の概要】
(1)所 在 地 三重県四日市市朝明町1番地
(2)事業目的 合成樹脂を原料とする不織布の製造
(3)設 立 1960年
(4)資 本 金 2億4,000万円
(5)出資比率 三井化学100%
(6)社 長 江崎 元幸

<用語の解説>
■スパンボンド不織布とは : 風合い、強度、寸法安定性に優れた不織布であり、衛生材料、産業資材(建築・土木・農業)等に幅広く使用されている。


ニュースリリース参照

○スパンボンド不織布製造設備の増設について
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1289355460.pdf

○Expansion of Production Facilities for Spunbonded Nonwoven Fabrics
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1289355460.pdf