2010年11月10日
日本ゼオン、有機EL向け塗布型絶縁材料を新開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは10日、電力デバイス向けに高性能な塗布型有機絶縁材料「ゼオコート」(商品名)を開発したと発表した。

開発した絶縁膜は液状で、高い透明性を持っている。耐熱性に優れ、熱による分解物が発生しにくい。また高い電気絶縁性を持ち、従来品に比べて誘電率が3.0と低いなどの特徴が評価され、このほど有機ELディスプレイの絶縁材料として採用が決まった。

今後は薄膜トランジスタ保護膜への応用検討しており、1〜2年内の実用化を目指す。さらにフィルム基板を用いたフレキシブルディスプレイへの展開を図る。

高岡工場(富山県)で製造。2015年の売上高数十億円を目指す。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1289376768.pdf