2010年11月10日
日本ゼオン、新ゼットポールの早期生産化を目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンの古河直純社長は10日の決算説明会で、耐アルコール燃料性とシール耐熱性が高い環境配慮ポリマーの新ゼットポール(水素化ニトリルゴム)「新Zetpol」について「現在、パイロットプラントでの提供にとどまっているが、すでに新工場の整地を終えており、できるだけ早く市場に投入したい」と、早期に本格生産を目指す考えを明らかにした。

新ゼットポールは従来製法での性能の限界を超越し、従来比の耐熱性が20℃も上回るだけでなく、次世代バイオ燃料にも適応可能であるのが特徴。

期待される用途としては、エアインテークマニフォールドガスケット、ギアボックスオイルシール、ハブシール、スロットルバルブガスケット、エンジンオイルシール、サーモスタットシールなどである。

採用予定ユーザーは、2010年に5社、1011年さらに8社が追加、2012年以降は12社以上が追加される見通しであり、市場は大きく拡大する可能性がある。