2010年11月11日
9月の酢ビ・ポバール実績 メーカー定修で大幅減産
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:酢ビ・ポバール工業会

酢ビ・ポバール工業会は11日、9月の生産、出荷実績を発表した。

酢ビは大手メーカー、クラレ(岡山事業所)の大型定修もあり生産が前年同月比76%の36,651トンと大幅減少した。出荷はポバール用が同87%の25,096トンだったのをはじめ、接着剤、コーポリ向けがマイナスとなった。EVAは101%の7,115トンと横ばい。輸出は57%の2,475トンと低迷が続いている。

1−9月累計でみると、生産は416,614トンで前年同期比104%と堅調で、出荷もポバール用303,269トンで同120%、EVA65,287トンで同115%と主力2品目が好調を持続。輸出は価格が引き合わないのか、1−9月計16,876トンで前年同期比31%と不調のままだ。

一方、ポバールは9月の生産が14,634トンで前年比88%となり、やはり定修影響で前年を下回った。出荷はビニロン用を除き全品目マイナスとなった。

ただ1−9月累計では生産、出荷とも前年水準を大きく上回っており、生産は175,409トンで前年同期比125%。出荷ではビニロン用が47,240トンで148%と大幅伸張を見せた。輸出も堅調で109%の63,563トンとなっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1289442704.xls